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中韓のアニメ産業、今後の協力に期待=韓国企業

人民網日本語版 2014年11月17日08:15

中国のアニメ業界の各社は現在、外部委託を受けている段階にある。韓国アニメ産業の発展の強みと、直面する課題を理解することは、中国のアニメ業界の発展にとって一定の意義がある。韓国アニメ会社スタジオアニマルの代表者である趙慶薫氏が威海市のイベントに出席し、インタビューに応じた。中国文化報が伝えた。

趙氏によると、韓国は1990年代に米国や日本などとの協力を通じ、世界3位のアニメ生産国になった。この成功により、(1)優秀な企画力と品質管理能力。(2)範囲にこだわらない、海外とのフレキシブルな協力。(3)制作レベルに留まらず、関連商品市場を切り拓き、マーケティングを重視する——という3つの経験が得られた。

韓国のアニメ産業には現在、いくつかの問題を抱えている。まずは人材不足で、アニメ商品の優秀な制作者が不足している。次に、業界内の多くが零細企業で、中小の制作会社が中心となっており、資金が不足している。それから、多くの韓国企業が実施しているマーケティングと商業化の制度も完備されていない。

趙氏は韓国アニメ産業が直面している課題について、「小規模な市場内に過度な競争が存在する。就学前の児童を対象とするアニメ商品が飽和化している。テレビ局や主流メディアが中心的な発表の場となっており、小さな会社は大企業と協力しなければ発展の手段がなく、発展が困難だ」と指摘した一方、「しかし現在は新型文化産業の登場が相次いでおり、新製品と顧客の増加も発展のチャンスをもたらしている。グローバルな協力の推進も、アニメ産業の発展に新しいチャンスを提供している」と分析した。

韓国のアニメ関係者は、上述した強みと課題の間で、どのようにバランスを取ろうとしているのだろうか?趙氏は、「品質を保証した上で、韓国の一部企業は作品の企画段階より経費削減を重視し、海外企業と共同制作することにより、国内の限りある市場を切り開いている。地理的に有利なことから、現在多くの韓国企業が中国でのチャンスの模索に期待している。しかし中国市場は韓国企業にとって、近寄りがたい存在だ。韓国のアニメ会社はこれまでさまざまな取り組みと模索を行ってきたが、現在参考にできる成功モデルはない」と話した。

趙氏は、中韓アニメ産業の理想的な協力方法について、「共同出資・制作からスタートし、中国文化を最も良く理解している韓国企業に先行実施させる。中国市場の理念を使い、これに韓国企業の企画力を組み合わせる。中韓両国のアニメ産業の協力は、韓国企業の経験を参考にできる。制作段階では韓国企業が品質管理を行い、中国の整ったアニメ制作インフラを利用し制作し、かつ中国市場を優先的に開拓する。中韓のアニメ産業の共同プロジェクトは、規模の大小を問わず、先に進めるべきだ。個人的には、両国の協力の将来性に期待している」と語った。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年11月17日

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