ラッセル米国務次官補の先月の記者会見での発言は、米国の心理を良く反映している。ラッセル国務次官補は「中国は南中国海で埋め立てと陸の造成を行っている唯一の国では決してない。だがその規模、範囲とスピードは他の国を遙かに上回っており、これが不安と不安定を招いた」と述べた。南中国海問題への米国の介入が正義を守るためではなく、「対戦相手」への防備のためであることは明らかだ。
本来米国は南中国海係争の当事国ではないのに、南中国海問題を中米間の問題に変えようとしている。これは南中国海係争の適切な解決に影響を与え、地域の平和と安定を破壊するのみならず、中米関係の発展にも障害をもたらす。
国家間に摩擦や溝が存在することは避けがたいが、焚きつけるのは実に賢明でない行為であり、自ら災いを招き身を滅ぼす結果になる可能性が高いことを、米国は認識すべきだ。中米両国には新型の大国関係の構築という道しかない。中国は新型の大国関係をしっかりとしたものに仕上げるべく尽力する。米国は中国と同じ方向に向かい、共に努力すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月25日