外交部(外務省)ウェブサイトによると、王毅外交部長(外相)は本日ASEANプラス1(中国)外相会議出席後の記者会見で、一部の国が打ち出したいわゆる「南中国海問題提案」について見解を述べた。
王部長は「自らの主権と海洋権益を守るとの中国の立場は断固として揺るがない。中国は友好的な協議や交渉を通じた平和的方法による係争解決を堅持する。責任ある大国として、中国は引き続き自制を保つことを望んでいるが、不当な挑発行為に対しては、必ず明確で断固たる対応を取る。中国とASEANは南中国海の平和と安定を共同でしっかりと維持する能力と知恵を完全に備えているとわれわれは信じる」と表明。
「中国側は南中国海問題に関する各国の善意ある提案に耳を傾けることを望んでいる。だがこうした提案は新たなトラブルや溝をもたらしたり、さらには別の意図を持つものではなく、客観的、公正、建設的なものであるべきだ。もし提案が情勢の一層の複雑化、拡大化を防ぐためであるのなら、不必要だ。なぜならそれは『南中国海における関係国の行動宣言(DOC)』にすでに明確に定められているからだ。もし提案が新たにやり直し、別の手段を講じるものであるのなら、必然的にDOCの実行と『南中国海行動規範(COC)』の協議を妨げ、中国とASEANの共通利益を損なう。もし提案がダブルスタンダードであるのなら、不公平であり、受け入れられることもあり得ない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年8月11日