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上海自由貿易区 並行輸入車事業を試行

人民網日本語版 2015年01月08日13:15

上海市商務委員会、中国(上海)自由貿易試験区管理委員会などは7日に共同で、「上海自由貿易区における並行輸入車のテスト事業の展開に関する通知」を通達した。これによると、同区内で登録された自動車ディーラーは、商務部(商務省)の輸入許可を受ければ、海外産自動車の輸入業務に携わることができるという。新華社が伝えた。

並行輸入車とは、メーカーから権限を授与されていない貿易事業者が海外市場で購入し、中国市場で販売する自動車のことを指す。2014年11月、国務院弁公庁は「輸入の強化に関する若干の意見」の中で、同区で全国に先駆けて早急に自動車の並行輸入テスト事業を展開することを提起している。

同通知に基づき、商務委は管理委などの部門と協力して並行輸入車のテスト事業の取り組みを推進し、テスト事業を実施する企業を認定した。事業実施を申請する企業には次の条件を満たすことが求められた。▽自動車販売事業で5年以上の実績があること▽過去3年間の営業成績が連続して黒字であること▽前年度の自動車販売額が4億元(1元は約19.3円)以上であること▽経営規模に見合ったメンテナンス、サービス、部品提供のスポット・施設を備えていること、などだ。

こうした条件を満たせない企業については、同区内の第三者公共サービスプラットフォームに依託して相応のサービスを提供するという方法を採ることが可能で、条件を満たせばテスト事業実施を申請できる。またテスト事業実施企業には、同区で登録された、自動車ディーラーの資格を備えた全額出資子会社または持ち株会社があり、これをテスト事業を実施するディーラーとすることが求められる。

権限を授与されたルートで販売された自動車に比べ、並行輸入車の強みは価格が安いことだが、メーカーが国内に設置した4S店(販売、部品提供、アフターサービス、情報フィードバックを手がける総合的サービス店舗)で三包サービス(修理、交換、返品)やアフターサービスを受けられないという欠点もあった。そこで同通知は、テスト事業実施企業や同区で登録された自動車ディーラーは並行輸入車の品質が追及される場合の責任主体となり、法律に基づいて製品の回収(リコール)、品質保証、アフターサービス、三包サービス、燃料の平均消費量の計算といった義務を履行しなければならないとしている。また中古車や違法な改造車の輸入は行ってはならず、オリジナルメーカーが許可したプランを採用して品質をめぐる欠陥に責任をもって対応しなければならないとしている。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年1月8日

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