北京の人民大会堂で9日、2014年度国家科学技術奨励大会が開かれた。著名な核物理学者で、「両弾一星」(原子爆弾・水素爆弾・人工衛星)の功労者、中国の「水爆の父」と称される于敏氏が、2014年度国家最高科学技術賞を受賞した。習近平国家主席が賞を授与した。これまで24人の著名な科学者が同賞を受賞している。人民日報が伝えた。
于氏は核物理学者であると同時に、中国の核兵器研究、国防ハイテク化の傑出したリーダーの一人だ。于氏は核兵器の理論の研究と設計で、画期的な進展を成し遂げた。中国人は原爆実験の成功からわずか2年8カ月で、1発目の水爆実験に成功したが、この奇跡を実現した代表者の一人が于氏だ。
于氏は中国の水爆原理の難関突破において、一連の基礎的な問題を解消し、原理から構造に至るまで整った構想を打ち出し、重要な力を発揮した。于氏はその後、核兵器の理論の研究および設計を長期的に指導し、多くの理論的な問題を解消した。于氏は中国の核兵器を世界先進水準にするため、重要な貢献を成し遂げた。于氏は1970年代より、ハイテクプロジェクトの研究の提唱・推進において重要な力を発揮した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月12日