資本の輸出が対外貿易の新たな注目点に (3)

▽対外貿易の伸びは14年を上回る

商務部は関連の報告書の中で、15年の対外貿易情勢について、対外貿易の発展が直面する国際環境はやや改善されるが、回復の程度には限界があり、リスクや不確定要因が目立つ。国内環境は全体的に安定するが、経済には引き続き下方圧力がかかるとの見方を示した。

鄭司長は、「2015年の対外貿易全体の増加率は昨年を上回るとみられる。国際情勢をみると、中国の主要貿易相手先のうち、米国の経済は相対的に安定した復興ぶりを示し、発展途上のエコノミーと新興市場の経済も安定的に成長し、増加率は発達したエコノミーを上回ることが予想される。市場の多様化戦略に誘導されて、こうした存在が中国の対外貿易輸出の安定に積極的な役割を果たすことになる」と述べた。

また鄭司長は、「国内情勢をみると、中国の経済発展は引き続き未来に向けてできることがたくさんある戦略的チャンス期にあり、経済発展が全体として好転するという基本的な側面は変わらず、引き続き安定した成長を遂げるとみられる。対外貿易については、国が対外貿易の安定成長を支援するための一連の政策をうち出しており、これらの政策の効果が引き続き顕在化するとみられること、通関改革のメリットも絶えず発揮されるとみられることが、中国の対外貿易の成長を推進する上で重要な役割を果たすとともに、その役割が徐々に強まることが予想される」と分析した。（編集KS）

「人民網日本語版」2015年1月14日