2015年6月3日  
 

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中国とは異なる日本の大学入試事情  (2)

中国メディアが見る日本

人民網日本語版 2015年01月21日07:44

■大学入試に対する社会各界の態度は平静

実のところ、「日本の大学入試」制度は決して一回のみで決まるわけではない。大部分の受験生は試験を2回受けなければならない。一つ目が、文部科学省独立行政法人大学入試センターが実施している、主に基礎的な学力を問われる大学入試センター試験だ。この入試センター試験の10日後に全国の受験生の得点結果が発表される。受験生は自分の成績をもとに、受験する大学や学部を決定し、その後に各大学が実施する入試を受ける。これには、筆記試験、実技試験、面接試験、小論文、外国語のリスニングなどが含まれ、2月中旬から3月下旬までの間に実施される。

一般的には、上記2回の入試結果の総合的な成績から、最終的に合否が決まる。しかし、一部の大学ではセンター試験の結果次第で2次試験が受けられるどうかが決まる。また、一部大学ではセンター試験の成績が直接的に合否を左右する。このほか、センター試験を受ける必要がなく、直接大学の入試を受けられる私立大学もある。

中日の状況を比較すると、中国の大学入試のほうが社会各界からより注目され、親たちも異常なほどナーバスになっている。日本社会は全体的に大学入試に対する態度は平静で、各入試会場でも親の姿を見ることはほとんどない。日本のメディアも報道はするが、そのほとんどが簡単にふれたものだ。

日本に子供が出世することを望む親がいないわけではない。しかし、ほとんどが子供の意思を尊重しており、子供にあまり大きなプレッシャーを与えないようにしている。大学に入学することだけが人生の唯一の道ではない。また、日本では、学生の成績は個人情報にあたるため、日本の大学入試では個人の成績やランキングは発表されない。さらに、センター試験のほかにも、受験生は申請した大学の筆記試験や面接試験を受けなければならない。つまり、センター試験の結果だけで必ず希望する大学に入学できるわけではない。大学は成績を重要な参考にすると同時に、受験生の性格や、興味、自己管理能力、社会的責任感などの要素も判断基準としている。メディアも高い得点を取った学生を大きく報道することはない。日本社会では、そういったことは若者の成長に悪い影響を与えると考えているからだ。


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