2015年6月3日  
 

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中央テレビディレクター「日本は中国を映す鏡」 (2)

人民網日本語版 2015年01月21日16:24

この鏡がいつできたのか?王氏は、この質問の答えに、中日学者の知識が必要だと考えている。「客観的で誠意に溢れた方法で中日両国の文化交流を展開し、この鏡を立ち上げるべきだ。鏡は決して壊してはいけない。一旦壊してしまったら、日本に対する影響はあまり大きくないかもしれないが、中国に対する弊害は計り知れない」と王氏。

NHKは、毎年社会問題を取り上げたドキュメンタリー番組を制作している。このドキュメンタリー番組に着目しても、中国の題材を扱ったものが半分以上を占めている。近年の不況を受けて、NHKのドキュメンタリー番組の制作本数も減少しているが、この比率だけは変わっていない。一方、中国メディアが日本を報道する場合、その時の政局の影響を受けやすく、客観的な視点を持つことは非常に難しい。

二つの国が互いの姿を映し出す上で非常に重要な一点は、両国が対等に、あるいは客観的に先方を見ることができないのかと。抗日戦争(日中戦争)を研究する上で、歴史における数多くの残酷な出来事を目にすることが避けられず、王氏もまた複雑な思いで日本という国を見ている。しかし、どんなに複雑な感情を持っているにせよ、日本に注目するべきだという一点は変わらない。それが対等な注目であったとしても。中国のメディアは、はたして50%のエネルギーを使って、日本を見ているのだろうか?現在、中国は遥か遠い国の出来事を報道しているにも関わらず、身近な隣国に対しては軽視するか敵視している。

なぜ日本に注目するかについて、王氏は、「現在の世界はキリスト教文明が主導する現代化であり、その他の文明は現代化への転換の問題に直面している。あらゆる文明の中で、唯一順調に現代化を実現し、しかも成功させた国はおそらく日本だけだろう。ほかの文明は現代化に成功したとは言い難い。実際、中国を含め多くの国が泥沼の中で前に進むのに非常に苦労している。泥沼がいったいどのぐらいの深さなのかさえわからない。そんな中、現代化に成功した隣国が、注目に値しないはずがない。どちらにしても、我々は日本という国を正視するべきだ。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年1月21日 


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