第5回中日友好21世紀委員会の全体会議が3日、北京市の釣魚台国賓館で開幕した。中国側座長の唐家セン氏と日本側座長の西室泰三氏が基調発言を行なった。唐家セン氏は発言の中で、次のように述べた。
2015年は第二次世界大戦終戦70周年、中国人民抗日戦争勝利70周年で、アジアと世界各国の人々が戦争の惨禍を振り返り、人類の平和について考える重要な年だ。
終戦から70年弱が経過した今日、中日関係は依然として歴史問題の影響と衝撃を受けている。この現象は人々を深く思考させ、日増しに国際社会の注目を集めている。世界各国は来年、各自の形式により世界の反ファシズム戦争勝利70周年を記念する。中国人も抗日戦争勝利70周年を盛大に記念する。ファシズム、軍国主義の侵略戦争に反対し、歴史の正義と世界平和を守る問題において、中日両国の国民は同じ側に立つべきだ。アジアの隣国は、日本政府の指導者がいかにこの一年を把握し、海外にどのような情報を発表するかに注目しており、全世界もこれを見守っている。
この意義から論じると、日本は来年という年を適切に把握し、自国の立ち位置を間違えなければ、チャンスの年に変えることが完全に可能だ。70周年は日本に対して、歴史を再確認・再考し、歴史の正視と反省により重荷を下ろし、アジアの隣国と真の和解に至る重要な契機を与える。我々はすでに日本国内で関連する議論が始まっていることに注意している。日本政府と指導者が平和と発展の時代の流れに順応し、実質的な行動により村山談話や河野談話などの歴代政権が示した意思と承諾を守り、関連問題を適切に処理し、過去の軍国主義と一線を画することに期待する。こうすることで初めて、中日関係は歴史問題の影響を免れることができる。日本とアジアの隣国は真の和解を実現し、平和と協力の美しい未来を共に切り開くことができる。
「チャイナネット」 2014年12月4日