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人民網日本語版>>政治

米国は近視眼的ルールを定めてはならない (2)

人民網日本語版 2015年01月22日15:10

 米国が国際貿易制度の改革を深化して、より多くの利益を得ようとすること自体は過度に避難すべきものでもない。だが米国はかつては国際制度のイニシアティブを取るのに長けていたが、現在では米国とアジア、米国と欧州の地域を跨ぐ制度を推進することしかできず、さらには選択的加盟国制まで採用している。いわゆる国際体制を形作り、リードする米国の能力は明らかに低下していると言わざるを得ない。米側は自らが過去に推し進めた世界貿易体制で損をしたと考えているため、新たに別のものを構築し、中国などを排除するやり方で、事実上排他性を備える新たな地域を跨ぐ貿易メカニズムを構築することを望んでいる。

 積極的にルールや制度を定め、世界の経済・貿易・金融体制を形作ったかつての米国の姿がそこにないのは明らかだ。米国は全世界的範囲でより自由かつ公正な、あまねく広がる国際体制の構築を推し進める力が、すでに自国にはないと考えている。その代わりに、近視眼的なルールを定め、自国など少数の国を含む一つか二つの新貿易体制を構築することしかできない。この体制はWTOと共存するが、国際貿易は断片化へと向かうだろう。米国など一部先進国と多数の発展途上国との摩擦は深まるし、途上国間の経済・貿易利益にひびが入ることすら考えられる。将来の世界がこうした方向へ向かうのが、より自由で、より公正なことだとは言い難い。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年1月22日


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