中国商務部(省)は21日に定例記者会見を開き、2014年通年のビジネス状況を報告した。沈丹陽報道官は、「2014年の対外貿易状況は過去3年間で最も好調だった。通年の対外貿易の経済成長に対する寄与度は約10.5%に達する見通しで、これは2008年ぶりの高水準だ」と発表した。中国新聞網が伝えた。
税関当局の統計データによると、中国の2014年の輸出入額は前年比2.3%増の26兆4300億元(1元は約19円)に達し、そのうち輸出は4.9%増の14兆3900億元、輸入は0.6%減の12兆400億元で、貿易黒字が45.9%増の2兆3500億元に達した。米ドル換算の場合、中国の2014年の輸出入額は3.4%増の4兆3000億ドルで、そのうち輸出は6.1%増の2兆3400億ドル、輸入は0.4%増の1兆9600億ドル、貿易黒字は47.3%増の3824億6000万ドル。2013年の貿易の利ざやを除くと、全国の輸出入の実質的な増加率は6.1%、輸出は8.7%、輸入は3.3%となる。
沈報道官は、「2014年の全国輸出入額は4兆3000億ドルで、比較不能な要素を除いた通年の輸出入の増加率は6.1%、輸出は8.7%に達する。これは予想を上回る成績表であり、2014年の対外貿易の輸出状況は過去3年間で最も好調だったと言える」と説明した。この判断は、次の3つの見所によって裏付けられる。
(一)非常に複雑で厳しい情勢を迎え、世界貿易の増加率が2%未満と予想される中、中国の昨年通年の8.7%という輸出増加率(実質)は世界平均を大幅に上回り、また主要経済体および新興国・発展途上国を上回り、世界の主要貿易大国の中で最高となった。
(二)通年の対外貿易の経済成長に対する寄与度は約10.5%に達する見通しで、2008年ぶりの高水準になる。
(三)通年の輸出額が世界の輸出額に占める比率は12.2%以上に達し、前年より0.5ポイント上昇する見通しだ。この上昇率は近年の最高水準だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月23日