中国経済の運営データの公表や世界経済フォーラムの開幕といった重要な出来事が相次ぐ中、中国は国際社会でこれまでにないほど注目を集めている。中国経済という列車をこれからどうやって運転していけばいいのだろうか。専門家は、「改革を持続的に深化させることにより、『起業・イノベーション』と『伝統的産業のバージョンアップ』の2大エンジンを同時に動かし、ギアチェンジ後の中国経済列車に強い動力を与えることができる。中国がこれから相当の長い期間にわたり『中高速の成長ペース』を維持する確率はかなり高い」との見方を示す。
▽カーブで減速が外部の懸念を引き起こす
スイスで行われた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)がこのほど終了し、国際社会の中国経済に対する期待と楽観的な見方があちらこちらから伝わってきた。ドイツの大手メディアはこぞって、7%の国内総生産(GDP)成長率でも8千億ドル(1ドルは約117.9円)に相当し、5年前の2けた増加の頃よりも大きな金額になると報じた。ノーベル経済学賞のポール・クルーグマン氏も公開の場で、「未来は今後も引き続き中国にある」と発言している。
興味深いのは、2014年統計データが公表された当初、海外では中国経済の「カーブでの減速」を懸念するムードが広がったことだ。「GDP成長率がこれまでの予測値の7.5%を下回る」、「中国経済の成長率が24年ぶりの低記録を更新」、「中国経済が『雪崩』を起こす可能性がある」、「中国の不動産業は温度が低下しており、過剰な生産能力やシャドーバンキングのリスクにも直面している」といった憂慮の声が絶えず耳に入ってきた。
だが李克強総理はダボス会議で力強い発言を行い、「(中国の)経済運営は合理的な範囲にあり、速度ばかりを追求することはしなくなり、逼迫していた需給関係が緩和され、重荷となっていた資源環境の負担が減ったため、構造改革の推進に着手すること、形態がさらにレベルアップし、分業がさらに複雑で、構造がさらに合理的な発展段階へと進んでいくことが可能になった。中国経済という『列車』はギアチェンジしても失速しないだけでなく、かえってより安定的に力強く走れるようになり、新たなチャンスをもたらし、新たな動力を形成するようになる」と述べた。