四、低コストの資金が豊富になりつつある。ドイツ銀行世界ストラテジストのSanjeev Sanyal氏が発表した報告書によると、中国経済の投資牽引型の成長モデルが転換されていることで、低金利の資金が世界に広まりつつある。報告によると、中国国内の投資額が世界の投資総額に占める割合は、1995年の4%から現在の26%にまで拡大している。生産力の過剰と高齢化で国内投資が低下すれば、中国からは大量の余剰資本が海外へと流れ出すこととなる。中国の経済規模からすれば、この資本流出の規模も巨大なものとなる。世界の主要な中央銀行は金融引き締め政策を取っているが、中国から流出する資本の規模は世界の長期資金のコストを引き下げる要因となるとみられる。
五、中国の海外旅行者数が急成長し、巨大な規模となりつつある。ほんの30年前まで少数だった中国人海外旅行者は2014年には延べ1億人を突破し、苦境にある欧州や韓国、日本の経済を後押しする力となった。
「チャイナネット」2015年1月28日