国務院新聞弁公室は1月27日に記者会見を開き、2014年通年の工業・通信業発展状況について報告した。中国工業・情報化部(省)は2014年の年初に大量のリサーチ・評価・論証を踏まえた上で、成都市、西安市、武漢市、瀋陽市、南京市、重慶市、鄭州市の7都市で、国家級インターネット中核ダイレクトコネクションポイントの建設を開始し、中国インターネット中核ダイレクトコネクションポイントを3カ所から10カ所に増設した。
◆サイバーセキュリティを強化
中国工業・情報化部通信発展司司長の聞庫氏によると、7カ所の追加により、中国のサイバーセキュリティ性能が向上した。データ転送はこれまで北京・上海・広州の3カ所に集中し、1カ所でも故障した場合ネットワークに大きな影響を及ぼす可能性があった。現在は10カ所に分散され、北京・上海・広州のデータの圧力が大幅に軽減され、ネットワーク全体のデータ通信量のバランスがとれるようになった。各ポイントが互いにデータを控えておくことで、安全性が大きく改善された。
◆回線速度が向上
7カ所のダイレクトコネクションポイントの設置には、ネットワークの品質改善という意義もある。聞氏は、「全国のネットワーク間のバンド幅が広がり、ネットワークを跨ぐアクセスの速度が大幅に上昇した。測定結果によると、ポイントを追加した地区のネットワークを跨ぐアクセスの速度は、2−3倍に改善された」と説明した。
7カ所のダイレクトコネクションポイントの価値は、ネット通販サイトによる、「ダブル11」(11月11日)の激安セールによって示された。2014年の11月11日のネット通販売上は2013年の2倍弱で、データ通信量が激増したが、フリーズは生じなかった。新たに建設されたダイレクトコネクションポイントが、ネットユーザーのオンライン消費をサポートした。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月28日