先日、書店をぶらついていたら、思わずぶっ飛ぶようなタイトルの本がいくつか眼についた。「子供への体罰の与え方」というとんでもない書名の書籍が刊行されたのは随分前のことだが、最近出版された一部の「ぶっ飛んだタイトルの本」も、客の眼を引いていた。重慶晩報が伝えた。
「独身生活が長すぎると殺される」は、最近かなり話題になった本だ。都市犯罪小説のジャンルに入る同書は、現代社会に暮らす独身者の孤独感や疎外感などメンタルな問題を取り上げている。同書の担当編集者は、次の通り指摘した。 人目を引くこの書名には、一部の読者から批判が寄せられたが、市場での反響を見ると、販売に対する効果は高かったようだ。読書という行為が断片化している昨今では、書店で客が一冊の本を手に取る時間はわずか2、3秒にすぎない。したがって、本のタイトルが持つインパクトはかなり重要だ。この風変りな書名も、小規模な調査を経て、選考作業を繰り返して決定した。ほかにも、「憂鬱な殺意」「憂鬱の彼方から」なども候補として挙がった。
著者が練りに練った書名の本もあり
「ぶっ飛んだタイトル」は、マーケティング戦略上、編集段階で変更される場合がある一方で、著者自身の意向が尊重される場合もある。「チベタン・マスティフを愛したのなら、鶏のように卵を産むことを望まないで」「若者はことごとく、黎明が訪れるまでに死ぬ」―これらの2冊の書名はいずれも、著者自身が決めたものだ。
前者は、女流シナリオ・ライター陳彤氏の最新エッセイで、そのほとんどが、恋愛・結婚に関する内容で占められている。同書では、男性をチベタン・マスティフ(大型犬の一種)になぞらえている。出版社によると、この長い書名は、同書に収められたあるエッセイのタイトルをそのまま用いたものという。後者は、コラムニスト・水木丁氏による初の長編。水木丁氏は、出版発表会の席上で、「かなりやりたい放題に」タイトルをつけ、かなり「クール」なタイトルだと自認していると告白した。