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アベノミクスはあとどれだけ通用するのか

人民網日本語版 2015年01月30日08:26

日本財務省が26日発表した貿易統計によると、2014年の日本の貿易赤字は12兆7800億円(前年比11.4%増)となり、3年連続で過去最大を更新した。赤字は4年連続だ。人民日報海外版が伝えた。

円安を輸出につなげる政策の当てが外れたのは明らかだ。アベノミクスの実施から2年余りになるが、日本経済は依然低迷を脱しておらず、アベノミクスの長期目標の達成にはほど遠い。アベノミクスはあとどれだけ通用するのだろうか。

■経済は楽観視できず

「アベノミクスは初期にはまだ日本経済に一定の役割を果たした」。中国社会科学院日本研究所外交研究室の呂耀東室長は「だが2014年4月の消費税率引き上げが日本経済全体の下落を招いた。このため現時点で見ると、安倍氏の経済政策の効果は顕著なものではない」と述べた。

日銀は量的緩和という「奥の手」を繰り返し打ち出したが、2014年4月の消費税率引き上げは、日本経済の成長に明らかな影響を与えた。日本政府は12日、2014年度の経済成長予想を1.2%から0.5%に引き下げた。

日本がデフレを脱却できるかどうかも楽観視できない。日銀の黒田東彦総裁は先日、物価上昇率2%の達成は2014年度中には不可能で、少なくとも来年度までずれ込むとの見解を示した。国際原油価格の低迷も2%目標の達成を一層困難にすると指摘される。

経済が遅々として好転しない中、日本国民も安倍氏の経済政策への信頼を徐々に失っている。日本メディアの世論調査によると、日本経済に対するアベノミクスの影響について、日本経済に「変化はない」との回答は60%、「悪くなった」との回答は21%で、「良くなった」との回答はわずか15%だった。


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