中国外交部(外務省)の王毅部長(外相)、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相、インドのスシマ・スワラジ外相は北京で2日、第13回中露印外相会議を行った。王部長が会議を主宰した。中国新聞網が伝えた。
王部長は、「中国・ロシア・インドは世界の大国であり、互いに戦略的パートナーだ。3カ国が戦略的協調を強めることは、世界の多極化、国際関係の民主化を推進し、協力・ウィンウィンを核心とする新型の国際関係の構築を模索する上で、プラスの、大きな影響を与える」と指摘、さらに「中露印外相会議のメカニズムが、この13年間、たゆまぬ発展を遂げられたのは、3カ国の良好な関係、外交理念の相似、利益の一致によるもの。今年は国連創設70周年、世界反ファシズム戦争勝利70周年にあたる。これは、世界各国が歴史を心に刻み、未来に向かい、平和をより一層大切にし、平和を守る良いきっかけとなる。3カ国は意思疎通、協調、協力を重ね、関連の記念活動の実施を支持し、第2次世界大戦の勝利の成果を共に守る必要がある。3カ国の指導者は年内に会見する機会が複数ある。重要な国際・地域問題に関する3カ国の意思疎通と協調が強化されることだろう」と語った。
3カ国の外相は、共に関心を寄せる国際・地域問題について突っ込んだ意見交換を行い、以下の内容で合意に達した。
・戦略的意思疎通・協調及び政治レベルの協議を強化し、できるだけ早く3カ国のアジア太平洋問題協議メカニズムを構築する。
・シンクタンク、商工界、農業、減災・災害救援、医薬・衛生の5分野での実務協力を引き続き強化し、議会、メディア、人的・文化、青年の交流活動を実施する。
・ポスト2015年開発アジェンダの政府間交渉において、協調・協力を強化する。
・国連気候変動パリ会議において、全面的でバランスのとれた結果が得られるよう推進する。