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香港で新たに再出発した日本人女性 (2)

人民網日本語版 2015年02月05日15:24

こうして、福島さんは、春節(旧正月)独特の雰囲気に包まれた2014年の2月初めに、日本の玩具メーカーの香港支社に勤めるため香港に到着した。

朝7時半に起床し、一杯のコーヒーを飲む。9時半に九龍にある会社に到着し、定例会議に出席する。福島さんは、毎日東京やローマの同僚とモニターを通じて行われるブレインストーミングを楽しんでいる。「弊社の玩具はイタリアの美しいデザインをもとに、台湾や日本で生産し、その後、香港や大陸部で販売される。異なる民族や文化が結びついて作られている」と福島さんは語る。優良なビジネス環境、英語の普及、透明な制度、完備された法制度、低い税率、効率的な社会サービス、これらの要素によって、福島さんは香港で順調に事業を開拓している。

現在、支社には5人の従業員が働いている。香港人3人、台湾人2人だ。福島さんは中国系の人々のプロ意識や勤勉ぶり、強烈な責任感と原則性についてしきりに称賛した。

また、福島さんは、香港は非常に友人を作りやすい場所だと感じている。ここでは、皆が開放的で喜んで人を助けようとする。「香港ではいつも、カフェやレストラン、さまざまな集まりなどで、微笑みや簡単な挨拶を交わすだけで、見知らぬ人との友情が芽生える」。福島さんの社交上の切り札は、寿司作りだ。多くの人を魅了する日本文化の人気のおこぼれを貰っているという。福島さんは、こうして順調に自分の人的ネットワークを広げ、これが仕事上の発展にも大いに役立っている。

「香港はエネルギーに満ち溢れた都市。あらゆる人が忙しく充実した日々を過ごし、自分自身の目標を持っている」。福島さんは、この中国と西洋が融合した国際都市の特質に深い感銘を受け、楽観的かつ積極的に、刺激を受けながら毎日を迎えている。

香港は福島さんに新たな方向性をもたらした。今、福島さんは、失ったものを再び見つけ、生活を自分の手で掌握している感覚を持つ自分に興奮している。

さらに素晴らしいことに、福島さんは香港で甘い愛情を見つけ育んでいる。現在、福島さんと恋人は香港島の上環に住んでいる。福島さんは、自宅で恋人にパスタを作ることが好きだという。2人は、香港島のさまざまなスタイルのバーでハッピー・アワー・ドリンクを飲み、週末は繁華街から離れて西貢を散歩して自然を感じている。毎週日曜日の夜は、福島さんは数時間をかけて翌週食べるおかずを用意し、キャラクターが描かれた弁当の中に丁寧におかずを盛りつけていき、それを冷蔵庫に入れて保存する。

今日もまた新たな一週間が始まろうとしている。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年2月5日 


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