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米国に取って代わる?中国にそんな事を考えている暇はない

人民網日本語版 2015年02月05日14:01

 米国の中国問題専門家マイケル・ピルズベリー氏は新著『The Hundred-Year Marathon』で、自らが「気づいた」中国の長期的戦略を明らかにした。「まず西側の技術を取得し、続いて強大な経済を発展させ、最後に米国に取って代わって世界の超大国になる」というものだ。(文:沈丁立・復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 中国にこのような長期的戦略があるのかどうか見てみよう。中国は確かに百年のマラソンを走ってきたと言える。それは20世紀に封建帝政を覆して以来の民主建設と民族復興という世紀の道のりだ。無数の困難や曲折を経て、中国は侵入してきた列強を追い払うことに成功し、国家の独立を実現したうえ、改革開放と国際協力という明るい道を歩み始めた。今日の中国は、すでに初級段階の小康(ややゆとりのある)社会を実現し、世界の注目する新興大国として台頭している。

 21世紀に入ると、中国は全面的近代化の実現というウルトラマラソンを走り始めた。この新たなマラソンにおいて、中国はさらに高い目標を掲げ、政治、経済、社会、環境、科学・教育・文化、国防建設の全面的で均衡ある発展の実現を図っている。このマラソンに勝利すれば、確かに中国は世界の先進の列に全面的に入り、中華民族の偉大な復興を真に実現する見通しだ。

 これは並大抵でなく困難な、非常に長い道のりであり、壮大な視野、強靱な根気、永続的努力を必要とする。このために、中国は新たな改革開放を始め、古いものを廃して新しいものを発展させることで体制の進歩を図り、民生向上を通じて人権を促進し、提案を幅広く取り入れることで民生を改善している。中国はこの国際マラソンにおいて決して孤立しておらず、多くの国々と共に走っている。このうち多数の国々が中国と同様に、民族の発展、世界の進歩というポジティブな夢を抱いている。

 この過程において、中国は国際協力という主張を公かつ明確に打ち出している。グローバル化時代においては各国の生産手段・要素の組合わせを最適にしてこそ、中国の労働力資源と西側の資本や技術との効果的な協力が実現する。中国の発展戦略はすでに、相当程度において他のアジア太平洋諸国や地域にとって成功の模範となっている。中国は自らの特色ある新たな道を歩んでおり、目標もルートも正々堂々たるものだ。このような度量の広い協力によってウィンウィンを実現するからこそ、大量の外資や技術が自ら望んで中国に入ってきているのであり、これは軍事力によって駆り立てることができるものでも決してない。


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コメント

最新コメント

宮田聡美   2015-02-06218.45.64.*
最後にアメリカにとって代わって世界の盟主になりたいのは、中国ではなく、日本です。だって安倍さんが何度も明言したでしょ。「日本を世界の中心で輝く国」にするんですって。そのためには「私を軍国主義者と呼んでいただきたい」ですって。手始めに「イスラム国を絶対に許さない」ですって。その上日本の本屋で売られてる本や、テレビ番組、ブロゴスなんかで人気にブログなどのタイトル見てください。もう日本人って世界中から愛されて、尊敬されてって、自画自賛自己陶酔唯我独尊の嵐ですよ。こんなに自信たっぷりで野心アリアリなのに、アメリカに従属してるんだから、内心相当の憎悪と復讐心燃やしてるでしょう。「臥薪嘗胆」ってね。もともと中国の言葉だけど、日本人大好きなんですよね。「いつか見ていろアメリカ~日本が本気を出したら凄いんだぞお」です。地方の貧しい家庭の出身者が東京に出て異常な出世意欲と野心で手段を選ばすのし上がっていく感じですね。結局最後に毛並みのいい天才肌のイイ人に負けちゃうけどね。中国は「落ちぶれたが元上流階級で現在は復興中」の大国です。もともと育ちがよくて、栄光の甘みと苦味をよく知っているので、日本のような貧相でガツガツした野心とかないんですよ。中国人の理想「四海兄弟」「世界大同」って心と懐の広い「ウインウイン」思想なんです。そこが分かっているアメリカ人はけっこういるし、ヨーロッパ人はもっと理解しやすいでしょ。豊かな文明をもち、育ちがいい国なのだから。