○年末の「大掃除」と「すす払い」で迎春の準備
中国の北方では旧暦12月23日が、南方では24日が「小年」にあたる。
由国慶氏によると、古い時代には、小年は『官三民四』の伝統があったという。つまり、官家は旧暦12月23日を、庶民は12月24日を「小年」としていた。時が経つにつれ、北方では23日を、南方では24日を「小年」とするようになった。
「何日が小年にあたるかに関係なく、人々がこれまでの1年に別れを告げ、新しい年を迎える喜びを共有することには変わらない」と由氏は指摘、以下のように続けた。
毎年、「小年」から「除夜(大晦日)」までの期間を、人々は「迎春日」あるいは「掃除日」と呼んでいる。北方の「大掃除」、南方の「すす払い」にはいずれも、身辺の全てを掃き清めて新年を迎えるためだ。
今の時代には、昔のように、盛大な「かまどの神様祭り」を行うことはなくなったが、多くの地方では、まだ「かまどの神様」を祭り、ウリ飴をお供えし、餃子を食べる風習が続いている。もともとは神様にお供えするだけだったが、今では季節特有の美食に変わったということだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月10日