中国の大型旅客機プロジェクトを担っている中国商用飛機有限責任公司(COMAC)は11日、同社が自主開発しているC919型機について、後部の機体部分が納入され、2015年内にも1号機の初飛行が行われる可能性があることを明らかにした。京華時報が報じた。
C919は座席数150席以上のナローボディ機で、市場ではエアバスA320型機とボーイング737型機を競合機と位置付けている。
同プロジェクトの専門家諮問グループのメンバー・呉興世氏によると、C919は全ての接合がほぼ終わり、重要な検証作業が現在全面的に展開されている。また、航空適合性の審査・評価計画も制定され、続々と関係当局の認可を受けてきた。
COMACの責任者は取材に対して、「C919の初飛行が今年中に実現できる可能性がある。早ければ17年に、認可を取得して、(航空会社に)納入できる」と説明した。
国務院の専門家によると、国務院の認可案には「大型旅客機のプロジェクトが始動して90カ月以内に初飛行を実現させる」と書かれている。同プロジェクトは、08年に始まったため、今年の年末でちょうど90カ月となる。「90カ月で研究開発から初飛行まで実現するとなると、中国航空業にとっては快挙となる」。 (編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月12日