中国とフランスの航空産業の関係者は8日、中国製大型旅客機C919に動力を提供するLeapXエンジンが、飛行試験に成功したと発表した。新華網が伝えた。
仏複合企業体・サフラングループのエルトマン会長兼CEOは、「当社と中国航空工業集団公司の提携範囲は絶えず拡大されている。双方が共同開発したエンジンは、中国の過半数の現役ヘリに搭載されている」と述べた。同社傘下のチュルボメカと中国航空工業集団公司東安エンジン公司の対等な提携の成果である新エンジン「WZ16/Ardiden 3Cエンジン」は既存のエンジンと比べ、温室効果ガスの排出を15%削減し、燃費性能を15%改善した。2基の試作品はすでにフランスで地上試験を完了しており、残りの2基も中国で試験を完了したばかりだ。これらのエンジンはハルビン飛機工業集団が生産するAC352/EC175ヘリに搭載される。
エルトマン会長は、「当社と中国航空工業集団公司のエンジンの業務提携は、CFM56エンジンなどのコア部品の生産を含め順調に進められている。CFM56の後継版・改良版のLeapXは、中国の大型旅客機C919に搭載される。昨日中に飛行試験に成功したことを発表できることを喜んでいる。C919が同エンジンを採用すると、ボーイングとエアバスも我々のエンジンを選択した」と語った。
中国航空工業集団公司の林左鳴董事長(会長)は、「サフラングループは中国の航空産業と全面的な業務提携を行っている、世界で唯一の企業だ。中国は1980年にサフラングループからWZ8を導入し、国内でライセンス生産を行った。中国はその後下請け生産に転じ、サフラングループと提携内容に含まれるCMF56シリーズのエンジンに、大量の重要な航空機エンジン部品を提供した」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年10月9日