中国商務部(商務省)の沈丹陽報道官は16日に北京で、国際市場の大口商品の価格の持続的な低迷、営業日の減少といった特殊な要素により、中国の1月の輸出入額の増加率が共に低下したと発表した。中国新聞社が伝えた。
沈報道官は同日開かれた、中国商務部の定例記者会見でこのように判断した。税関当局の現時点の統計データによると、中国の2015年1月の輸出入額は前年同月比10.9%減の3404億8000万ドルとなった。そのうち輸出額は3.3%減の2002億6000万ドル、輸入額は19.9%減の1402億3000万ドル、貿易黒字は87.6%増の600億3000万ドルとなった。
沈報道官は、国際市場の大口商品の価格が持続的に低迷する状況下、「企業には価格が上昇するときには購入するが、下落するときには購入しないという心理がある。そのために国内の大口商品輸入量・輸入額が共に減少した」と述べた。
沈報道官は、「国際市場の商品価格は輸入のみならず、輸出にも影響を及ぼす。国際市場のその他の商品価格も低下しており、中国製品の輸出価格・輸出額に影響を及ぼしている」と指摘した。
沈報道官はまた、2015年1月の営業日は21日で、前年同月より1日減少したと述べた。これにより輸出額が約95億4000万ドル、輸入額が66億8000万ドル減少し、増加率がそれぞれ4.6ポイント、3.8ポイント低下したと推算できる。
沈報道官は2015年の中国の対外貿易情勢について、「規模と増加率のみを見るならば、非常に複雑かつ厳しい情勢だ。しかし対外貿易の構造や発展の質の状況から見ると、完全に楽観的な一面に期待できる」と分析した。
商品別に見ると、1月の携帯電話の輸出額は10.4%増、集積回路の輸出額は14.5%増となった。
輸出先の構造を見ると、中国の1月の対ASEAN輸出額は15.5%増の274億4000万ドルに達し、輸出総額に占める比率は前年同月より2.2ポイント上昇した。対台湾輸出額は8.5%増、対英輸出額は6.5%増、対ニュージーランド輸出額は6.1%増、対インド輸出額は5%増。北米市場では、対米輸出額が4.8%増、対カナダ輸出額が1.9%増。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年2月17日