中国はチリの後を引き継ぎ2月の国連安保理議長国を務めている。中国は今回提案した公開討論以外に、安保理議長国としての責務をどう果たしているのだろうか。新京報が伝えた。
■議長国は司会者のようなもの
2月の議長国となった中国代表は安保理会議場のテーブルの真ん中に座り、会議の司会をする。
中国の劉結一国連大使は今月初め、中国が20余りの会議の司会をし、シリア、中東(パレスチナとイスラエル)、イラク、イエメン、ギニアビサウ、ソマリア、南スーダンなど地域の紛争問題を審議することを明らかにした。
これらの議題は基本的にいずれも事前に定められていた通常の議題であり、安保理議長国の責務の大部分を占めるものでもある。
上海国際問題研究院の陳東暁院長によると、これらの議題は根拠のない想像では決してない。安保理議長国の役割は司会者に似ており、各構成国と事前に協議し、同月の議題を決め、議事日程に組み込んだ後、会議の司会をする。
したがって議長国自体に過大な権力はなく、真に決定権を持つのは構成国であり、各国の投票が安保理決議に極めて重要な役割を果たす。
■議題設定を通じて議論の誘導も
だが議長国にも影響力を発揮するすべがある。2002年11月、議長国・中国の張義山氏の下、国連安保理はイラク武器に対する査察に関する安保理決議1441を全会一致で採択した。この決議はイラク問題の解決に希望をもたらし、世界中が注目した。