HSBCが25日に発表した最新のデータによると、2月の製造業購買担当者指数(PMI)速報値は50.1ポイント(p)で、前月の確定値の49.7pを上回り、市場の予測値も上回り、2014年11月以来の高ポイントとなった。景気・不景気の分かれ目となる50pを超えたのは14年12月以来2カ月ぶりのことで、製造業の活動が拡大領域に入ったことがうかがえる。だが新規輸出受注指数は47.1pにとどまって、14年4月以降で初めて低下しており、輸出需要の衰えがみられる。「北京商報」が伝えた。
注目すべきは、HSBCの製造業PMI速報値は予想を上回ったものの、市場には目下の経済情勢に対する悲観的なムードが広がっていることだ。民生証券がまとめた報告書によれば、予測値の上昇は今後の経済の上向きを示すものではなく、金利引き下げの不動産販売に対する促進効果は衰えており、不動産開発投資は下ぶれ周期から抜け出せず、経済は底を打ったとはいえない。上半期には工業企業が主体的な在庫減らしに中心的に取り組むとみられ、経済は今後も金融緩和とインフラ建設の「穏やかな成長」のコンビネーションを必要とするという。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年2月26日