○「新たな常態となった春節中の反腐敗運動に満足」59.7%
反腐敗運動が及ぼした影響は、官界だけにとどまらない。「8項規定」の実施から2年あまり、春節全体のムードも密かに変化してきた。
某メディアは、「全国各地の役人が春節のお年玉を渡した相手は、親戚にとどまった」と報じた。また、別のメディアによると、局長や処長クラスの幹部が故郷に戻り年越しをしたが、彼らが公用車で送り迎えをしてもらっている様子を地元住民は目撃することはなかったという。さらには、複数の民間企業関係者からは、「年賀の贈答品をどうするかという問題は、もはや解消した」「企業は、『反腐敗』という名のボーナスを心から嬉しく受け取っている」などの声が上がった。
中青世論モニタリング室が、「春節反腐敗」という検索ワードを用いて、2月24日午前0時から26日午前0時の間に、2千件のサンプルを抽出し、ネットユーザーの観点について調査した。統計データによると、ネットユーザーの59.7%は、「新しい常態でありプラスのエネルギーだ」と、春節中の清廉潔白な役人の態度について高く評価した。
一方で、「役人は仇」という感情をいまだに持ち続けているネットユーザーも21.1%おり、一部地方役人の汚職をめぐる問題は、まだ解決していない現状が伺えた。
某メディアが、春節連休中、役人がオンラインギフトや微信(WeChat)のお年玉などを使い、「ひっそりと汚職を行う実態」を暴露、ネットユーザーの警戒心が高まった。
このほか、ネットユーザーの6.7%は、「祝日中に反腐敗運動が展開されると、親しい友人の元を訪れることもできない。そんなことをすれば一発で終わりだ」という意見を持っていた。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月27日