国内の石油製品価格は今月9日に2015年初の値上げ調整が行われた。27日にも次の調整が行われる予定で、業界の専門家の予想によると、今回の調整でも価格は引き続き引き上げられ、ガソリンもディーゼルオイルも1トンあたり400元(1元は約19.0円)前後の値上げになるという。「証券日報」が伝えた。
業界の専門家は、「2014年7月以降、国際原油価格は基本的に値下げ一方の状態が続いており、こうした局面を生み出した直接の原因は主要産油国間の激しい競争にある。安価な原油価格は市場の供給サイドのバブルを絞り出す効果があり、国際原油価格の値下がりがストップして安定し、反転上昇する確率も大幅に高まったといえる。よって中国ではこのたび原油価格を値上げ調整することにした」と説明する。
新華社の石油価格システムが26日に発表したデータによると、今月25日にOPEC原油バスケット価格の平均の変化率は12.03%に達した。試算によると、27日午後24時以降、国内のディーゼルオイル価格が引き上げられ、1トンあたり400元前後の値上げになる。これは13年3月に石油製品の新しい価格決定メカニズムが実施されて以来、最大の値上げ幅だ。
中宇諮訊高承莎アナリストは、「このたびの価格調整が最終的に1トンあたり400元で落ち着けば、今年になって石油製品価格が2回連続で引き上げられたことになるだけでなく、石油製品の新価格決定メカニズムが導入されて以来、一月に2回連続の引き上げという新記録をうち立てることになる。調整が行われれば、全国規模で93号ガソリンと92号ガソリンの価格が全面的に『6元時代』に戻ることになる」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年2月27日