■誤解3 「一生懸命仕事をするので、日本の会社員は疲労困憊している」
可哀想な会社員は街角で酔っ払って眠り込んだり、疲れすぎて自分を抑制できず、時には数枚の衣服だけを残して裸に近い格好になったりする。可哀想なOLは夜の最終電車で隣の人に寄りかかり、いびきをかき始める。きっと仕事で疲れすぎているのだろう。
○誤解の原因
上述で触れたように、昼間は英気を養い気力を蓄えるためあまり仕事をしないのは日本ではよくあることだ。その後、夜の酒場や会社の集まりに参加する。会社の集まりは、今後あなたを高いポストに引き上げてくれる権力者と知り合うためのもので、幹部に自分を評価してもらい、派閥を組むために存在する重要な機会だ。
おそらく、最終電車で会った人々は仕事で疲れていたのではなく、断りきれない付き合いのために疲労困憊していたのかもしれない。この習慣は、社交のための潤滑油になっているとは言えず、逆に大量に酒を飲むという問題になっている。コンビニの棚に数多く並んでいる栄養ドリンク剤は酒の席で疲労困憊した社員の戦闘力を持続させるためのもので、酔いを醒ます働きもある。1日でできる仕事を引き延ばし、酒を飲んで酔っ払うことは確かに疲れるということを我々は否定できないが、これは、熱心に仕事をしていることになるのだろうか?
データから、現在最も熱心に仕事をしているのは米国人であることが見て取れる。おそらく、日本人が勤勉だとする神話は完全に否定される時期が来たのかもしれない。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月3日