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イトーヨーカドー北京右安門店 3月で閉店

人民網日本語版 2015年03月03日15:19

北京のイトーヨ-カド-が、また一つ姿を消すこととなった。イトーヨーカドー右安門店が4月1日、正式に閉店するという。右安門店は、北京の街からこの1年で姿を消す4店目のイトーヨーカドーであり、北京のイトーヨーカドー再編戦略の最後の一手ともなる。同店の閉店後、北京でわずかに残った4店舗と食品館1店舗に対して、投資・改造が行われる。北京商報が伝えた。

イトーヨーカドー右安門店は2007年9月28日にオープンした。だが、残念なことに、開業後7年の間、利益が上がらず、連続赤字に歯止めがかからないことから閉店が決まった。実は、イトーヨーカドーは昨年5月、赤字店舗の閉店を考え始め、望京店、北苑店、西直門店を次々と閉じた。ヨーカドー側は、顧客の需要を満足させることができなかったことが閉店の最大の原因であると認めている。社会の発展や顧客ニーズの変化に対するヨーカドーの対応スピードが遅すぎたのだ。別の原因として、利益力がかなり低く、支出を補う力がなかったため、赤字に追い込まれたことが挙げられる。北京市場の情勢は厳しかったとはいえ、ヨーカドー側は諦めた訳ではない。北京ヨーカドー関係者は、「右安門店の閉店で、北京の店舗閉店は終わる。同店閉店後は、既存店舗の改造に対する投資を増やし、今後の北京での長期的発展の下準備に取り組んでいく」との方針を示した。

現状から見ると、北京ヨーカドーの発展は、前途多難だ。しかし、ヨーカドーの生鮮食料品や食品などは、消費者からまずまずの評判を得ている。華糖洋華堂(ヨーカ堂)商業有限公司副董事長の今井誠・総経理はかつて、「外部で囁かれる食品イメージに対する厳しい評価や認識があってこそ、弊社は変革を進めることができる」と話した。同社が、他の追随を許さない食品分野での研究・模索を積み重ね、消費者からの好みや品質に対する要求に基づき、絶え間なくアップグレードを進めてきたことも、食品で優れた実績を積めた秘訣だ。実のところ、同社は、アパレルや居住分野にも大々的に資金投入を行ったが、消費者の需要や変化にマッチする結果には結びつかなかった。

陽光新業は、北京ヨーカドーの参入初期段階における重要な戦略パートナーだった。両者は、成都や北京に多くの店舗を共同で出した。だが、現在の北京では、十里堡店、西直門店、北苑店の3店舗を除き、残りは全て閉店した。陽光新業関係者は、北京ヨーカドーの業績下落の主な原因は、チーム体制と戦略の2点にあると分析している。ヨーカドーは、中国市場で、成都・北京の2チームを展開しているが、7、8年前に北京経営チームがタイミング良く市場戦略を調整していたならば、今日のような凋落は有り得なかったはずだ。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年3月3日

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