全国政治協商会議委員、中国有人宇宙飛行プロジェクトチーフデザイナーの周建平氏は6日、中国が宇宙実験室「天宮2号」を2016年に打上げた後、一定時間を置き無人補給船「天舟1号」を打上げ、前者に物資を補給する予定であることを明らかにした。新華網が伝えた。
補給船は中国が宇宙ステーションを建設する上で突破・把握しなくてはならないコア技術だ。中国はこれにより、軌道上を運行中の宇宙船に物資を補給し、推進剤を注入できるようになる。この能力は、中国が宇宙ステーションの長期有人飛行を実現する前提条件だ。
周氏は、「中国の補給船・天舟は、主に宇宙ステーションに物資を補給する。これには推進剤、宇宙飛行士の生活消耗品、宇宙科学研究設備・装置、宇宙ステーションのメンテナンスの備品などが含まれる。補給船の研究作業は順調に進められている。補給船と長征7号ロケットの合同練習が、海南発射場で成功した」と説明した。
情報によると、天舟輸送船の打上げに使用されるのは、中国の次世代中型ロケット「長征7号」だ。これは中国初の「デジタル化」ロケットで、設計から生産の全過程で全面的にデジタル化技術を採用した。これは中国のロケットの研究開発が、全プロセスのデジタル化の扉を開いたことを意味する。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月10日