中国宇宙飛行士センターの黄偉芬・副チーフエンジニアは、13日に行われた第27回宇宙探索者協会年次総会に出席した際、「宇宙ステーションの建設任務を着実に実施するため、中国は今後約2年をかけて第3回宇宙飛行士選抜試験を実施する」と表明した。新華網が伝えた。
中国はこれまでに宇宙でのドッキング技術を掌握し、現在は宇宙ステーションの建設任務を全面的に展開している。計画によると、2016年前後にスペースラボ「天宮2号」を打ち上げ、その後有人宇宙船「神舟11号」と無人補給機「天舟1号」を打ち上げてドッキングさせ、2022年をめどに宇宙ステーションを完成させる計画だ。
黄副チーフエンジニアは次のように述べた。
宇宙ステーションの建設任務では、宇宙飛行士の心身の素質および専門知識に対して高いレベルが求められることから、これまでのように空軍パイロットからのみの選抜ではなく、研究開発・医学などの専門家からも宇宙飛行士を選抜する。
現在、当センターはスペースラボの任務に向けた技術トレーニングを行っており、第3回宇宙飛行士の選抜試験とトレーニングは今後約2年をかけて行われる。我々は現在21人の宇宙飛行士を有しているが、すべて空軍パイロット出身だ。3回目の選抜では、有人宇宙飛行プロジェクトに関わる研究開発部門からエンジニアを宇宙飛行士に選抜する。なお、将来的な宇宙飛行士の需要と、すでに2人の女性宇宙飛行士がいることなどを考慮し、現時点では3回目の選抜で女性宇宙飛行士を選抜する計画はない。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年9月14日