もう一つは、借りる人が比較的少ない本が置かれている書架で、移動書架あるいは集密書架と呼ばれている。この書架は同じスペースでも効率よく、多くの本を収納でき、電動式と手動式に分かれている。
電動式移動書架の場合、目的のジャンルの書架に本を探しに行った時に、照明のスイッチを入れれば、移動書架が自動的に開き、照明も自動的に点灯する。本を持って書架から離れ、また同じスイッチを押すと照明は消灯する。もし、スイッチを押しても、書架が自動的に開かない場合、通常はその書架の左右にある書架照明が点灯していることで、システム上、十分なスペースで書架を開くという計算ができないことによる。このため、左右の書架照明を消してから、もう一度開きたい書架のスイッチを押せばいい。当然、他の書架照明を消す時、書架の間に人がいないかどうかを確かめてから、押すように。そうでなければ、書架の間に人を閉じ込めてしまうことになる。
日本のこういった細部に至る配慮は、外国人の私を常に惹きつける。もしあなたが細かいところまでよく気がつく人であれば、日本では身の回りの興味深い細部を数多く発見することだろう。
(筆者・撮影:東京大学博士課程 廖栄発氏)(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月18日
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