日本外務省は17日、人事異動を発令、8カ月前に在中国大使館に着任したばかりの和田充広・筆頭公使を帰国させることとした。和田氏は、大使館内では大使に次ぐ「ナンバー2」の地位にある。ある政府関係者は、「これは明らかに更迭人事だ」とコメントした。18日付の産経新聞報道を引用して環球時報が伝えた。
和田氏は昨年7月、外務省の人事異動命令を受け、在中国日本大使館の公使に就任した。だが、今月17日付の人事異動によると、和田氏は5月に福島県で開催される第7回太平洋・島サミット準備事務局長および国際協力局長補佐を担当する。外務省側は、今回の和田氏の移動について、「太平洋・島サミットの開催準備を強化するための通常の人事」と説明している。だが、産経新聞は、「対中関係が日本政府にとって大きな外交課題である現状において、公使の在任期間は2~3年が通常だ。就任8カ月で移動となるのは普通のことではない」と疑いの眼を向けている。
上述の政府関係者は、今回の異例の人事について、「和田氏には隠れた問題行動がある」と指摘している。産経新聞によると、18日発売の「週刊文春」最新号が「外務省『中国大使候補』の“女装写真”」との見出しで、「大使館には、日中外交という重責を担うのに不適切な人物がいる」と写真付きで報じた。写真には、女装してうっとりした表情でダンスをする男性が写っていた。同記事によると、和田氏は今年2月、在中国日本大使館の開催した職員の懇親会に、女装して出席したという。