中国の大手銀行である中国工商銀行(ICBC)は23日、北京で「e- ICBC」という国内初のインターネットファイナンスのブランドを立ち上げた。このことは中国商業銀行の最大手がインターネット・ファイナンス戦略の実施を全面的に加速することを意味する。
ICBCの姜建清会長は「銀行は伝統産業だと見られるが、銀行はこれまでも革新が最も多く起きてきた分野である。ICBCは2000年にネットバンクを主体とする電子銀行システムを構築した。ICBCは現在、最大規模のネットバンクとなり、電子銀行(ATMや携帯での取引を含む)のユーザー数は4億6500万に達しており、うちインターネット銀行のユーザー数は1億9300万に達している。ネット業務を主とする電子銀行業務はICBC業務の87%を占めている」と話した。
ICBCの易会満総裁は「電子商プラットフォームが発足して14カ月で、ユーザーは1600万人に達しており、取引高は1000億元(約1兆9000億円)を超えている。ユーザーの直接消費による貸付残高は1700億元(約3兆3300億円)、2014年年間貸付の累計額は2300億元(4兆4500億円)に達し、全国の個人間インターネット貸付額とほぼ同じ規模に相当する」と明らかにした。
中国国際放送局日本語版 2015年3月24日