3月21日、中南大学において、“名探偵コナンと化学の探求”の授業をする徐海准教授
3月21日土曜日、中南大学の新キャンパスにある校舎内で最も大きい教室が、中南大学の各学部の学生によって満たされた。8時から始まる授業を、学生らは朝6、7時には起床して登校している。彼らは皆、化学化工学院副学院長である徐海准教授が開いている“名探偵コナンと化学の探求”という名の“秒殺”で締め切られる選択授業に参加するために来ている。瀟湘晨報が伝えた。
この授業は当校の学生を魅了しただけでなく、雅礼中学(湖南省にある名門高校)の高校2年に通う陳思睿さんをも惹きつけた。彼は毎週週末になると授業を聴きにわざわざ駆けつけ、教室の最前列の席に着く。「友達にこの授業を教えてもらい、先生に頼んだところ、聴講を認めてもらっただけでなく、チューターにも特別に任命された」と彼は言う。
2012年に、徐准教授が中南大学でこの選択科目を開設したところ、「名探偵コナン」というこの親しみのある名前に、この授業は全校学生の“争奪”の的となった。その激しさは中南大学の他の人気の高い必修科目と比べても、全く負けていなかった。
「『名探偵コナン』には興味深い化学的知識が含まれている。化学には独特の魅力があり、我々の生活と密接に関わっている」と徐准教授は語る。海外留学当時、徐准教授は暇をみつけてはコナンを見ていた。コナンに含まれる要素を教育に取り入れられないかとそのとき既に切磋琢磨していた。
そして、欧米の自由闊達な教育方式もまた今の教育スタイルに大きく影響を与えている。そういった自由な考え方が、この科目の開設につながったのだ。
3年の間に、この授業は定員120人の教室から240人の教室に移った。授業は毎回午前8時から正午12時近くまで行われるが、評判が良いために、中には一度履修した後に再履修する学生までいる。このため、徐准教授はこの授業の他に“コナンと一緒に科学を学ぶ”という選択授業をもう一つ追加しなければならなかった。
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