中国産の「南粳」米。資料写真。
▼ブランドの行き詰まり打開には「品種+産地」
実際には、中国市場にも同じような高品質の米は少なくない。
江蘇省にも日本の米に負けないようなブランド米「南粳」がある。江蘇省農業科学院粮食作物研究所の王才林所長が「乳玉王妃」と呼ばれる日本の品種「関東194号」と江蘇省内の品種を交雑させて生み出した「南粳46」や「南粳9108」といった新品種は、味わいでは日本のコシヒカリを越えていると言われる。
王所長は、中国米はブランドを確立する必要があり、日本から多くの経験を学ぶのがよいと語る。日本のブランド米「コシヒカリ」はコシヒカリ品種の苗を加工したもので、「品種+産地=ブランド」の形式で、コシヒカリは品種であると同時にブランドでもあり、品質が保証されている。現在江蘇省蘇州市のある企業は農家から高級米を通常価格よりも高く買い取ることで農家の意欲を高める試みを開始している。「長期的に見ると、これは米のブランド価値の創出だと言える」。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年3月24日