日本はここ十数年、仕事中毒という対外イメージを変えようと努力し、起業や革新が重んじられる時代に新たなイメージを樹立しようとしてきた。中国も同様の課題に直面している。家庭での厳しい教育や社会での激しい競争にさらされた中国人は「自発的な残業」という習慣を身につけようとしている。だが経済が「新常態」に入り、産業の転換・アップグレードが進む中、中国人は、勤勉さという伝統を残しつつ、能率と生活の質を高めることを求められている。
中国人にはたくさんの長所がある。元駐赤道ギニア大使からこんなエピソードを聞いた。同国周辺のアフリカ諸国では、飼料や生き餌は十分あるのに、鶏が卵を産まなかった。大使らは出張のたびに国外で卵を食べて食欲を満たしていた。中国人はその謎を解き、気候の暑さが原因であることを突き止めた。労働者らが養殖場を高原に移すと、鶏はすぐに、大きく丸い卵を産むようになった。
中華民族は「勤勉で、勇敢で、知恵に満ちた民族」と言われる。だが世界は現在、第2次産業革命、第3次産業革命を断行し、「インダストリー4.0」というコンセプトも出現している。キーワードの順番を入れ替え、中華民族は「知恵に満ち、勇敢で、勤勉な民族」と言うべき時が来ているのかもしれない。(編集MA)
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「人民網日本語版」2015年3月25日