第3に、中国は総合的国力の増強と国際的地位の向上に伴い、国際社会から求められる国際的な責任と義務も増え続けている。これにも同様に中国の海空軍が遠洋へ向かい、遠洋活動能力を高めることが必要だ。例えば、昨年マレーシア航空機が消息を絶った後、中国軍は海軍艦船を派遣して捜索を行ったほか、空軍機を出動して南中国海とインド洋南部で捜索も行った。こうした行動にはパイロットの優れた遠洋飛行能力、捜索能力が必要だ。平時に遠洋訓練を強化して初めて、中国海空軍は国際的な責任や義務をしっかりと果たすことができる。
最後に、中国の軍事力の発展と中国軍の正常な演習・訓練活動を理性的に受け止めてもらいたい。近年、中国は総合国力と経済力の強化に伴い、近代化が長足の進歩を遂げているが、先進国と比べるとまだ大きな開きがある。中国が国防・軍建設を強化するのは全く正常であり、完全に主権と安全の維持のために必要なことだ。日本などの国がいわゆる「中国軍事脅威論」を再三吹聴しても、人々を納得させるのは難しい。広大な西太平洋は多くのアジア太平洋諸国の海空軍にとって天然の訓練場だ。バシー海峡、宮古海峡、大隅海峡など関係海域は各国がいずれも航行と上空通過の自由を有する区域であり、中国海空軍の艦艇や航空機がこうした海域を通過して西太平洋で訓練を行うのは、国連海洋法条約その他一般に認められた国際法の原則に合致する。関係国は中国海空軍の艦艇や航空機による同様の遠洋訓練任務に徐々に慣れるべきだ。あれこれ口出しし、世論の争点を作り出すのではないのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月1日