北京市科学技術協会、北京地区ウェブサイト連合デマ情報打ち消しプラットフォーム、 北京科学技術記者編集協会は、3月の「科学のデマランキング」を発表した。ここからは中でも注目度の高かったデマと真相を見ていこう。光明網が伝えた。
1.米国の異常気象は中国の大気汚染が原因?
ソース:米航空宇宙局(NASA)の専門家は、中国や東南アジアの石炭燃焼によって発生する大量の汚染物資が風で東に移動し、太平洋上空で暴風に遭遇するという見方をしめした。この汚染物質を含んだ暴風は、米国の冬の気象に大きな影響を及ぼす可能性があるという。
真相:国家気候センター気候モニタリング室の専門家である周兵氏は取材に対し、「冬入り後に米国で多発した豪雪は、主に極地の寒波の中心が米国と大西洋の温暖で湿った気流に強く偏っていたことが原因であり、中国の大気汚染とはなんら直接的に関連していない。気候に関する過去の記録を見ると、地形・気候の二重の作用により、米国の冬は低温・暴風雪の天気に見舞われやすいことが分かる」と断言した。