日本・九州大学の構内にある医学歴史館がこのほど一般公開された。展示品には1945年に日本の教授が捕虜の米国人飛行士に対して行った生体解剖の罪証が含まれている。
九州大学は長年にわたり生体解剖の事件について語らず、公の場ではこの話題に触れてこなかった。日本国内では多くの人が反感を表し、歴史を直視すべきだと主張してきた。
第2次世界大戦後、かつて生体解剖に参加した日本の教授が自殺し、九州大学の教職員など14人が終身刑や死刑の判決を受けた。
日本の作家、遠藤周作はこの暗黒の歴史をテーマに1957年に小説「海と毒薬」を発表し、新潮賞や毎日新聞出版文学賞を受賞した。1986年には同小説を原作とした映画が日本で上映されている。
今年3月、九州大学医学部の多くの教授が会議で、この暗黒の歴史を避け続けるべきではないと一致し、九州大学は罪証数点を展示して、新たにオープンする博物館で公開することを決定した。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年4月8日