5月13-24日にフランス・カンヌで開催される第68回カンヌ国際映画祭の組織委員会はこのほど、「今年はレッドカーペットでのセルフィー(自撮り)を禁止する」と発表した。
仏メディアの報道によると、同映画祭のアーティスティック・ディレクターを務めるティエリー・フレモー氏がセルフィー禁止を発表した。フレモー氏は取材に対して、「セルフィーが同映画祭の組織業務に深刻な影響を与えた」と説明している。
仏メディアは、「セルフィー禁止で、レッドカーペットの両脇に陣取っているカメラマンや記者たちは喜んでいるだろう。しかし、スマートフォンメーカーのほか、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が好きな役者らは、自分がレッドカーペットを歩く晴れ姿をすぐに投稿できないため、悲しんでいるだろう」と分析した。そして、予想通り、米俳優ブラッド・ピットや英俳優オーランド・ブルーム、米シンガーソングライター・ジャスティン・ティンバーレイク、中国の巨匠・張芸謀(チャン・イーモウ)監督の最新作「長城(UNTITLED GREAT WALL PROJECT)」に出演予定の米俳優マット・デイモンらが、ブーイングを上げた。
セルフィー禁止には、他の映画祭関係者も注目しているものの、第5回北京国際映画祭や第18回上海国際映画祭の組織委員会は、「禁止は予定していない」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月9日