三井化学中国エリアの得丸洋総裁が新華網記者の取材に応じた際に、「AIIBの設立はもはや世界発展の大きな流れだ。より多くの資金を集めてアジア地域の発展に投資するのは有益なことだ」と話した。
東京新聞は社説で、「日本は目をつぶったままで世界潮流の変化を見逃すことのないようにしてほしい。時代はもはやアメリカと同調すれば万事めでたしというようなものではないことを認識すべきだ」と鋭く指摘し、「流れが変わった以上阻むことはできない。ならば現実的な態度で中国の構想に対処すべきだ」と安倍政権を直に促した。
三、協力こそウィンウィン
中国財政部の楼継偉部長は第21回APEC(アジア太平洋経済協力)財相会合で、「AIIBは世界銀行、アジア開発銀行と相互補完になる」と表明した。
日本キャノングローバル戦略研究所の瀬口清之研究主任は、「日本と中国が力を合わせて協力し、AIIB関連規定と管理の整備を共に促進し、AIIBをグローバルスタンダードに見合った国際開発銀行に発展させることができれば、きっと日本ひいてはアジア全体に巨大な利益をもたらすことになる」と話した。
中日財相会議は6月、北京で開かれる予定だが、AIIBは間違いなく会議の一大議題になる。果たして日本は会議でAIIB参加の態度を表明するか、目をこすって待っている。
「チャイナネット」2015年4月14日