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自衛隊を「国際平和支援法」で海外派遣 近隣国の懸念を招く

人民網日本語版 2015年04月15日14:59

 日本の与党である自公両党は14日、自衛隊の海外派遣に向けた安保関連法の制定について協議した。安倍政権は自衛隊をいつでも海外出兵できるようにする恒久法の名称を「国際平和支援法」とする考えを示した。環球時報が伝えた。

 時事通信社の14日付報道によると、「国際平和支援法」によって自衛隊の活動範囲は拡大し、「他国軍の後方支援のために」政府が自衛隊をいつでも海外派遣することが可能となる。自民党は同日の協議で「国際平和支援法」について説明したが、国会の承認を要件とするかどうかが自公両党間で議論となった。自民党は自衛隊をいつでも迅速に派遣するため、「緊急事態」発生時には国会の事後承認を認めることを希望。一方公明党は、国会の事前承認が必要との立場を堅持した。自公両党は27日の日米外務・防衛担当相による「2プラス2」前に最終的な意見をまとめる。

 毎日新聞の14日付報道によると、日本政府は「米軍を後方支援する」現行の「周辺事態法」を大幅に改正し、名称から「周辺」との言葉を削除して「重要影響事態安全確保法」とすることも計画している。新法によって「周辺」との地理的制限が撤廃され、「日本に重要な影響を与える事態」と日本政府が判断しさえすれば、米軍など外国軍を支援するため自衛隊を世界のいかなる場所にも派遣できるようになる。

 自衛隊をいつでも海外派遣できるようにする法律を日本政府が積極的に推し進めていることについて、日本のある国際法学者は14日、環球時報の取材に「『国際平和支援法』によって自衛隊は防衛のみとの制約を突破できる。軍事力の大々的な発展という安倍政権の魂胆を改めて示すものであり、近隣国の懸念を招くのは必至だ」と述べた。外交学院国際関係研究所の周永生教授は14日、環球時報の取材に「安倍政権は言葉遊びに長けている。本来は戦争法案なのに『平和』との名前をつける。これは日本政府の偽善を反映している」と述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年4月15日

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空又 覚造   2015-04-19124.13.181.*
人は名によって支配される-古代ロ-マ帝国言い換えの論理 中国「侵略」を「進出」と言い換え,フクシマの放射能「最終処分場」「長期保存場所」と置き換え,環境破壊に対する「環境保護」を「環境保全」と言い換える言語学的離れ業は,日本政府官僚の得意技である。 この言語学的離れ業の,その言葉の意味をボカす。ボカして人民や国民に本当のことを伝えないことを本業とする。さすれば,政府への反対意見・批判も抑えることができる。したがって官僚の地位も安泰。 自衛隊を「国際平和支援法」でもって海外に出す。しかしその前に,安倍首相は『自衛隊は海外では軍隊で,国内では軍隊でない』と恥ずかしくもなく(恥じなくなくも)言った。誰が彼の発言を信用するだろうか。 話を戻せば,自衛隊は違憲(日本国憲法違反)の組織である。一万歩ゆずって自衛隊(災害救助活動)を合憲と認めても,この組織は日本国を守るための組織である。ゆえにブッシュ大統領指揮下の米英軍が侵攻したイラクで,米軍兵士や武器を運んだ自衛隊の空輸は『違憲』とされ,最高裁で確定した。 これは偽善とは異なる。言葉の言い換えの問題である。言葉を曖昧にして事の本質を隠す。一種のユ-フェミズムである。「自衛隊を「国際平和支援法」で海外派遣」というとき,海外派兵であることは,日本人の多くは誰でも気が付く。私のような鈍い国民でも海外で自衛隊員に死者が出れば,平和とは名ばかりでなく,嘘だったということを悟るであろう。 最近わが国の経産省より密かに出された言い換えは,先に指摘した放射性物質「長期保管場所」に始まって,「がん」,「原子力」まで至る。がんとは,空を渡り行く雁行なのか,癌なのか。逆にまたなぜ平仮名で書いて,漢字で「癌」と書いてはいけないのか。 「原子力発電所」はよくて,なぜ『原発』ではいけないのか。原発は爆発,暴発を人々の心に連想させるからである。 例の枚挙にキリがない。しかし私は,日本の憲法改悪派が憲法にある「但し」を読ませたくないため,「ただし」と書くことを新聞や雑誌に要求していることを一番懸念する。しかし誰がこのような書き換えを要求しているのだろうか。それは日本の支配層である。 支配層とは安倍自公政権を支持し,憲法改正によって自衛隊員を海外に派兵することによって得をする武器商人,死の商人達である。日本は昔,勘合貿易船,遣唐使,遣隋使を送って軍隊を送らなかった。軍隊を送ったのは約85年前であり,旧日本帝国陸海軍であった。 日本支配層が,日本国民に憲法を理解して欲しくないために,「ただし」と書いて,漢字平仮名交じりの『但し』を正確に読ませないようにしている。その手先が新聞であり,著名知識人たちである。