これに比べ、かつて大ヒットを連発した歴史を題材にした映画はここ数年散々な成績に終わっている。「レッドクリフ」「三国志英傑伝 関羽」(原題:関雲長)「戦国」「曹操暗殺 三国志外伝」(原題:銅雀台)「項羽と劉邦 鴻門の会」(原題:王的盛宴)、「太平輪(原題)」などもすべて有名監督作で、豪華スターが出演しているにもかかわらず、興行収入も回収率も同様に不振に終わった。多くの業界関係者は、「中国の歴史を題材にした映画はすでに発展するボトルネックの期間に入っており、豪華スターキャストや壮観なセットや映像に依存し、物語はわかりにくく、歴史本来の重厚感や倫理観に押しつぶされてしまっている」という見方を示している。
ある文化学者は、「現在、歴史を題材にした面白い映画は少なく、このジャンルの市場はますます落ち込んでいる。それと同時に、中国や世界文化の一つの特徴である歴史の奥行きが消失してしまったことを暗示している。騒々しく浮ついた雰囲気に満たされている映画市場でいかに勢いを取り戻せるのかが、歴史を題材にした映画にとって解決しなければならない火急の課題となっている」と分析した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年4月21日