2015年6月3日  
 

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日本人の整形、「きれいになる」ではなく「普通になりたい」 (2)

人民網日本語版 2015年04月22日08:20

川添氏は多くの人にインタビューを行った結果、日本で美容整形を受ける女性は、意外にも「普通ではない」「人と違う」「標準的ではない」などの理由から目を二重にする、鼻を高くする、豊胸するなどの美容整形を受けていることがわかった。もちろん、結果的に見ると、「普通」を追求する人と、「際立つこと」を追求して美容整形を受ける人との間にさして大きな違いはないかもしれない。ただ、傍観者からすると、「当事者の中では、いったいどのような外見が普通なのだろうか?」という疑問がおのずと沸いてくる。社会が作り上げた美の基準に合わせて、皆が等しく身体を改造することで生まれた人工的な美貌は、心理状態の違いによって大きな差が生まれるのだろうか?例を挙げると、「際立つこと」を追求して豊胸手術を行った人は「巨乳」を基準にしているが、「普通」を追求する人は、「貧乳」から「標準的な胸」になることを希望している。この微妙な違いによる心理的な変化には、確かにさらに探索するべき広大な空間が存在する。

これと関連して、日本人の整形に対する心理は、簡単に言えば「秘密」がキーワードとなる。日本では、整形がごくありふれた現象となっているにもかかわらず、美容整形を受けた大部分の人は、その事実を誰にも打ち明けずに秘密にする。整形は、機密性が非常に高い行為とみなされており、家族や親友にさえ打ち明けるとは限らない。たとえごく限られた家族に打ち明けたとしても、周囲の人に知られて、軽蔑の目で見られることを恐れている。このような心理状態は上述した「普通の外見になりたい」という心理に通じている。これは、まさに平均化された社会の基準に溶け込むことを心から望み、異端分子として孤立することを避けたいとする心理状態であり、絶対的な両面性を反映している。このため、美容整形手術を受けたことを非常にプライバシー性の高いことだと考えるのは、当然のことだ。


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