「整形大国」として知られる日韓両国は、これまでずっとこの分野におけるアジアの先駆者だった。中国はこの2カ国の整形ブームの消費者としての役割を担っており、その重責は日増しに強まっている。韓国の国会保険福祉委員会が発表した統計によると、13年に韓国の美容整形外科医を訪れた外国の患者は2万4075人に上り、そのうち、中国人患者が占める割合が最高で、全体の67.6%(1万6282人)に達している。騰訊網が伝えた。
■美容整形の各種統計データからの考察
日本はアジアにおける美容整形の先駆者だが、日本国内では整形施術件数の正式な統計は取られておらず、現状を知るには、国際整形外科学会(SICOT)がまとめた統計データに頼るしかない。同組織が、11年に発表した「美容整形外科医数」を見ると、1位は米国で5950人、2位がブラジルで5024人、中国は3位で2000人、日本は4位で1831人、韓国は7位で1250人だった。11年の「美容整形手術件数」では、ランキング国と順序は外科医数と同じで、中国は100万件以上、日本は95万件以上、韓国は約65万件だった。日本の経済学者、門倉貴史は、「09年の資料から算出すると、人口千人当たりの整形施術件数は、韓国が13.7件で1位、日本は5.8件で5位となる」と語る。
■日本の整形の美学
文化人類学者の川添裕子氏は著書「美容整形と<普通の私>」の中で、日本人が整形を好む背景にある心理について探求している。川添氏は、日本人の整形の動機は他国とは出発点が大きく異なると指摘する。一般の人は、スタイルや外見を良くするために整形を行うが、日本人の目的は自分を「普通」にすることだという。