英デイリー・メール紙によると、英国の研究者はがんや痴呆症などの疾患の診断に用いることのできる、新型歯ブラシを開発した。中国日報網が伝えた。
研究者は「ナノポアシークエンサー」と呼ばれるマイクロチップを開発した。この極小チップを歯ブラシに植え込むことで、歯磨き中に接触したDNAを分析し、これをデジタル情報に変換することができる。さらにこのデジタル情報と特定の疾患が持つDNA信号を比較・対照することで、歯磨きをしている人の疾患を診断できる。
分子はチップの幅1.5ナノメートルの細孔(人類の髪の8万分の1の幅)を通過できる。チップの電流は細孔を通過した分子を分析し、得られた情報を電子信号に変える。専門家は、「これは科学技術の進歩の分水嶺で、医療・保険業界に革命をもたらす可能性がある」と評価した。
英オックスフォード・ナノポア・テクノロジーズ社のクライブ・ブラウンCTOは、「このデバイスは人体の健康状況を感知・検測でき、将来的にはあらゆる場所に普及する可能性がある」と話した。
ブラウンCTOは、「ナノポアシークエンサーは、西アフリカのエボラウイルスの検査・測定に使用されている。シークエンサーは将来的に農場の家畜に使われ、家畜や食品生産の安全を保証するだろう」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月28日