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テスラが家庭用バッテリー「パワーウォール」

人民網日本語版 2015年05月04日16:20

米テスラモーターズはこのほど新たなエネルギー事業とバッテリー新製品「パワーウォール」を発表した。この新製品をわかりやすく説明すると、家庭用電源で利用できる「超大型バッテリー」となる。「京華時報」が伝えた。

この超大型バッテリーのパワーウォールは、充電が可能なリチウムイオン電池だ。一般家庭の壁に取り付けて、そこにある電源につなぎ、電力需要が少ないオフピーク時に充電し、電力価格が高い需要ピーク時に放電する。余った太陽エネルギーを貯めておいて、停電時の電力を保障することもできる。

パワーウォールには7キロワット時と10キロワット時の2タイプあり、一般家庭の一日あたりの電力需要を十分にまかなえる。価格は7キロワット時が3千ドル(1ドルは約120.0円)、10キロワット時が350ドルだ。100キロワット時の法人向けタイプもあり、電源を並列接続してより多くの電力を備蓄することもでき、備蓄量は最大で10メガワット時に達する。テスラによれば、この家庭用電池は今年の夏に米国で販売を開始し、来年は国際市場を開拓する考えだという。

テスラを創業したイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、「パワーウォールには大いに自信がある。100%太陽エネルギーに依存するなら、米国には1億6千万台のパワーパック(パワーウォールの工業版)が必要になる」と話す。

またマスクCEOは、「世界には自動車が20億台あり、人類が20億個の複雑な製品を作れることを証明している。そのため20億台のバッテリーを実現させることは可能だといえる」と話す。

パワーウォールの本体価格はそれほど高くないが、取り付けや関連設備の価格はこれを上回る。アナリストは、「この大型バッテリーが一般家庭に普及するのは難しい。価格が大幅に下がらなければだめだ」と話す。テスラは、「現在この問題の解決に取り組んでおり、たとえばパナソニックと協力して大規模電池工場の建設を進めている。この新工場によって電池製造コストが30%前後下がる可能性がある」としている。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年5月4日

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