2015年6月3日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>政治

日本人歴史学者「抗日戦争の歴史的貢献に正しい評価を」 (2)

人民網日本語版 2015年05月06日09:22

 経済力と軍事力で上回る日本に中国が勝てたのはなぜか。日本の発動した侵略戦争が正義を欠いた戦争だったからというのは一理あるだろう。だがさらに重要なのは、中国共産党の指導下で、幅広い人民の力が十分に発揮されたことである。中国共産党の指導する八路軍と新四軍は中国人民を団結させ、幾万もの飛行機や大砲にも負けない戦闘力を形成した。

 真の戦闘力は人である。この道理は、中国の抗日戦争において最もよく体現され、最も代表的で象徴的な例をなした。中国人民の抵抗精神は、日本の侵略に立ち向かう周辺諸国の勇気を鼓舞し、戦後国際秩序の形成に大きく影響し、国際平和を維持する重要な力となった。

 日本人は戦後、「中国に負けた」という事実を認めず、「日本は米国に負けた」と誤解し続けており、まことに残念なことである。私が中学生だった1960年代には、中学校の教室で侵略戦争は「太平洋戦争」と呼ばれ、日本と英米が戦った戦争として教えられていた。

 日本と中国がこれほど長期にわたって戦争した歴史を軽視すべきではないと学者が声を上げ始めたのは1980年代になってからである。そのため「日中15年戦争」という言葉が生まれ、学術界では「日中15年戦争」と「太平洋戦争」をまとめた「アジア・太平洋戦争」という呼び名が用いられ始めた。


【1】【2】【3】

関連記事

コメント

最新コメント

秋月 龍一   2015-05-0658.157.98.*
日本では近年になって、戦時中を回顧する戦争擁護記事が、堂々とテレビ放映されたり、全国紙(朝日、読売等)に掲載されるようになり、零戦、特攻隊、戦艦大和、戦艦武蔵、等に関する記事が日常的に、映画・テレビ・新聞紙上で社会を賑わす有様になっているが、今日(5月6日)のNHK放送は、「世界を仰天させる技術、巨大潜水艦伊400」の放送記事が出ている。見出しだけ見れば(国民の多くはテレビ欄の見出ししか見ない者も多い)日本帝国海軍の軍事力・技術力に賛嘆するかのような内容である。いまや安部反動政権の宣伝機関に成り下がったNHKならではの放送内容であるともいえようが、このような日本社会が、10年前のような、比較的穏健な社会に戻ることは、もう無い、というべきだろう。政治屋達が社会の右傾化を煽り、右傾化した社会の支持を受けて選挙に当選し、国会議員になって再度、右傾化を煽るという悪循環が、ますます強固になりつつある。