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日本人歴史学者「抗日戦争の歴史的貢献に正しい評価を」 (3)

人民網日本語版 2015年05月06日09:22

 戦争の呼び名は、その歴史への視点を内包している。私としては「アジア・太平洋戦争」という言葉は物足りず、中間の「・」を取って「アジア太平洋戦争」と呼称すべきだと主張している。「日中戦争」と「対英米戦争」は異なるという学者も多いが、私は同一の戦争だと認識している。「・」を取れば、世界反ファシズム戦争における中国の重要な役割をより端的に示すことができる。この観点はまだ主流となってはいないが、今後少しずつ受け入れられていくと信じている。

 私が日本の侵略戦争を研究しているのは、私自身の家庭の事情も影響している。私の父は3人の兄を戦争で亡くし、そのうち1人は中国で亡くなった。私は幼い頃から、日本の引き起こした戦争はなんと残酷で、隣国になんと大きな傷跡を残し、日本でもなんと多くの家庭を引き裂いたことかと思ってきた。私は戦争という問題にとりつかれ、「日本はなぜ侵略戦争を起こし、大きな罪を負うことになったか」という謎を解きたいと考えるようになった。日本政府は、侵略戦争によって戦死した軍人を「英霊」と美化している。もしも日本が再び戦争を起こせば、死ねば「英霊」と尊敬されると考えて戦争や戦死を厭わない人が出てくるかもしれない。これは非常に恐ろしい事態だと考えている。(編集MA)

 「人民網日本語版」2015年5月6日


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秋月 龍一   2015-05-0658.157.98.*
日本では近年になって、戦時中を回顧する戦争擁護記事が、堂々とテレビ放映されたり、全国紙(朝日、読売等)に掲載されるようになり、零戦、特攻隊、戦艦大和、戦艦武蔵、等に関する記事が日常的に、映画・テレビ・新聞紙上で社会を賑わす有様になっているが、今日(5月6日)のNHK放送は、「世界を仰天させる技術、巨大潜水艦伊400」の放送記事が出ている。見出しだけ見れば(国民の多くはテレビ欄の見出ししか見ない者も多い)日本帝国海軍の軍事力・技術力に賛嘆するかのような内容である。いまや安部反動政権の宣伝機関に成り下がったNHKならではの放送内容であるともいえようが、このような日本社会が、10年前のような、比較的穏健な社会に戻ることは、もう無い、というべきだろう。政治屋達が社会の右傾化を煽り、右傾化した社会の支持を受けて選挙に当選し、国会議員になって再度、右傾化を煽るという悪循環が、ますます強固になりつつある。